泥酔した。
自転車ごと倒れて起き上がれず自転車を枕にして路上で仮眠していた記憶はある。
すみませんでした。
何らかの要因で数ヶ所に怪我をしている。
申し訳ございませんでした。
もう僕は、酒は二度と飲まぬと決めた。
思えば、1ヶ月程前、
同じく泥酔していた僕は、路上で吐き倒した挙句、
理由も不明瞭なまま、そこらの人々に四つん這いで謝罪をしていたことがあった。
とにかく、片っ端から、色んな人々に、何についてかはさておき、謝罪をしたいという酔い方だったのだ。
勿論、翌日を棒に振り、
倦怠感と吐き気に襲われながら、僕は、
もう二度と酒は飲まぬと決意したのだった。
遡ること2年ほど前、
とあるライブの打ち上げで、テキーラを十数杯飲んだ挙句、
ちんちんを出して号泣し、
帰りの車の座席に、基本的な姿勢で座ることもままならず、足元で悶えながら嘔吐しながら、
気がついたら、吐瀉物に塗れたまま、自宅の布団で目を覚ましたことがあった。
目は、試合後のボクサーの如く腫れ上がり、
一日中、嘔吐を繰り返し、布団を転がり続け、
その日は、何一つ食べ物を胃に入れることができなかった。
夜も更けて、空っぽの胃をさすりながら、ようやく立ち上がり、駐車場まで歩き、
暗闇の中、iPhoneの光を頼りに、車の掃除をした。
もう二度と酒は飲まぬ
あの時に僕はそう誓ったのだ。
時代は目まぐるしく変化してゆく。
テクノロジーの進歩は、我々の予想する速度を上回りながら、
世界を更新している。
それに対し、我々も、常にアップデートしながら、人間という種として、進化を続けてゆかなければならない。
変わり続けることを諦めた人間は、時代に置き去りにされ、
やがて、後進の人々の妨げにすら、なり得る。
そう、僕は二度と酒は飲まぬのだ。
ただ、明日は事前に酒を飲む予定が入っていたので、少し飲むことは致し方ない。やむを得ない。
しかし、それ以降の、いくつかの酒を飲むイベントを除けば、
僕は二度と酒を飲むことはないだろう。
この先、10年、20年、
僕は、随時、必要にかられて酒を飲む場面だけを例外として、
基本的には酒を飲むことはないだろう。
これを機に、僕はここで宣言しておこう。
僕は今後、
酒を飲む時以外は、もう二度と酒は飲まないと誓う。