対談, 戯言, 音楽

第1回 面白対談(前編)

お相手は
女優 宮村耳々さん。
 
 
宮村 耳々(みやむら じじ)

 
福岡県北九州市出身。12歳より演劇の楽しみを知り、現在は無所属で演劇活動を続ける。
 
無所属であることを武器に日本各地に出没していたが、改めて九州の素晴らしさに気付き、近年は北九州の作品に多くの出演を果たしている。
 
2015年に熊本の劇団である不思議少年の森岡光と「ジジとピッピ」を結成。
主な出演作品に二番目の庭『病気(再発)』などがある。
 
 
 
 
そんなわけで、宮村耳々さんと、テーマ設定もせずに探り探りふらふら対談をしてきました。去年の秋頃。
 
ふらふら対談した内容を文字起こしするのが大変で、まとめるのにすごく時間がかかってしまって、お互い今では、この時とは考えが変わったなーと思うことも多い。
 
そんな対談まとめ(前編)です。
 
 
 
 
演劇について、ライブについて
 
 
 
ばーてぃ(以下 ば)女優として演じる時って、自分とは別のものを演じてる意識なの?
 
 
じじ(以下 じ)私、人間の役しかやったことないんですけど、人間以外の役をやるとしたら100%演じる気がします。
 
で、人間の役をやる時は、人間であるってことにおいては演じてないわけですよ。普通に人間が生活していて、それぞれに色んな背景がある中で、その背景に則って人は多かれ少なかれ演じ続けてるだろうなって思うわけですよ。
 
だから、役を与えられて台本通りにやるってことが演じるってことなら、演じてるけど、
役をもらって演劇をやるってことが私の日常に乗っかってるとすれば、演じてはないです。
 
やったことない役を、ただ、やっていく。
 
 
(ば)なるほど。じじの生きてる人生に、ある役の背景だったりを乗っけて、生きてみる的な感じか。
 
 
(じ)そんな感じ。だから、ある役を、誰かが演じたのと同じようにモノマネしてってことなら、演じるかもしれない。けど、私の役を私が考えて乗りこなしてって時は、ただ、やっていく。
そんなに深く考えてないですよ。やる時。
 
 
(ば)うーん。僕もそうで、あんまり考えてないから、たまに聞かれる「ライブ中って何考えてんの?」って質問が返答に困るのよね。
 
 
(じ)なんて答えるんですか?
 
 
(ば)毎回答え違う。基本的には何も考えてないけど、お客さんの反応を冷静に見てたりとか、次のフレーズからこんな感じで動こうかなって考えてる瞬間もあったりする。
 
じじは本番で演じてる最中も何も考えてない?
 
 
(じ)何にも考えてないですよ。でも、近いことは考えてるかも。お客さんの反応見て、こうしてみよう、とか。やっぱり、見せるものだから。
 
まぁ役のことは考えないですね。
 
 
(ば)バンドはさ、ジャンルにもよるけど、僕らみたいなのは基本的にお客さんの方に体向けて、お客さんが頭振ってるとか手を上げてるとかって反応が真正面で見えるわけで。
 
でも演劇って、基本的にお客さんに向けて話すより演者に向けて話してたり、身体も常に客席に向いてるわけじゃなくて、
しかも例えば笑いとか無い静かな演目だったりした場合もあるわけで。
 
それでも演者はお客さんの反応って感じれるものなの?
 
 
(じ)わかりますね。あー全然届いてないやーとか、特にわかります。
 
 
(ば)空気みたいなもので?
 
 
(じ)うん。客席はやっぱ、生きてる人間が座ってるものなので、呼吸とか。黙ってようが何してようが。
 
例えば300人のお客さんだと、前の方と真ん中の方と後ろの方で、それぞれ反応違うのが、向いてなくてもわかる。
 
 
(ば)それって、演劇終わった後に、実際にお客さんと話して感想だったりを聞いたら、やっぱり自分の手応えと一致してるの?
 
 
(じ)うん。大体合ってる。けどまぁ脚本の雰囲気にもよる…
 
 
(ば)そっか。演技だけじゃなくて色んな要素あるもんね。
 
 
(じ)だから、一人芝居やった時は、全責任が私にあって、その時は日によって、やっぱり自分が感じてたような感想でしたね。
 
 
(ば)なるほど。いやね、これ何で聞いたかって、バンドマンだとあるあるなんだけど、「今日のライブ、いいライブできなかったな。お客さんもあんまり反応なかったしな。」って感じてたのに、終わってからフロアで、すごくお客さんから絶賛されたり、やたら物販売れたりすることがあるのよ。
 
で、僕らはステージから客席に身体向けて直接お客さんの反応見てるのに自分の感想とお客さんの反応にギャップがあったりするから、そのへんどうなんだろうって気になってみたの。
 
まぁ僕らは視覚的な盛り上がり加減で測っちゃうとこもあるからなんだけど。
 
 
(じ)うーん。演劇って、そんなにリアクションないですからね。
 
 
(ば)だからこそ、それでも感じれるって凄いなぁと思って。
 
ちなみにそれは、じじに限らず役者さんはみんな?
 
 
(じ)うん。みんな。やってる人はみんなわかる。
 
てか、一人でやってるわけじゃなくて、みんなでやってるから、脇にはけて観てる時間もあるわけで、そういう意味では、半分はお客さんみたいなもんだからかな。
 
 
(ば)なるほどねー。
 
 
 
 
人物について
 
 
 
(ば)僕とじじ、まともに直接話すの今日初めてくらいなわけだけど、
じじって、実物、わりとポップな人よね。
 
 

 
 
(じ)ポップ?…ポップ。
あー、そうかもしれない。悩まないように…し始めた。
 
 
(ば)し始めた。最近?
 
 
(じ)最近。ここ5年くらい。
 
 
(ば)あれ?一時期僕らが不毛なLINEの応酬してたのっていつっけ?
 
※僕とじじは一時期、収集つかなくなって哲学の話になっちゃうような不毛なLINEの応酬をしてた時期がありました。
 
 
(じ)1、2年前?
 
 
(ば)え、わりと悩んでたやん。
 
 
(じ)夜中悩むけど。でも基本どうでもよくて、(人生)すぐ終わってもいいって思ってるんですよ。
でも自分一人で終わるって無いじゃないですか。周りのことも考えて、終われんなぁって。
 
私がコンティニューしてんじゃなくて、他人がコンティニューしてて。
他人がコンティニューしてるから続けてるみたいなところがあって。
 
でも悪いことじゃないと思ってるんです。そうでもないと、すぐやめちゃうから。生きることを。
 
生きてることって何の意味もないから、何か探さないとって思った時に、自分の中には無くて、自分を認知してる人達がいるから、やっと意味があって。
 
悩むし解決したいってこともあるけど、やっぱり深く考えてない。
 
 
(ば)んー。考えてないことはない気がするけど。
 
 
(じ)最近気づいたんですけど、私、自分にできないことやってる人とか好きなんです。
 
 
(ば)なるほど。それ前にもそんな話したな。人は自分に無いものを持ってる人を求める的な。
 
 
(じ)うん。これしかできないってのがある人が好き。まぁそれも半年くらいで興味がなくなるんだけど。
 
つまり、”自分にできないことやってるから”じゃないな ってなるんです。他にも色んな要素あり過ぎて、要素発見するの面倒くさいもういいやってなる。
 
 
(ば)そういえば、結婚どうすか?
 
※じじは去年4月に結婚
 
 
(じ)平和。超平和。結婚してなかったらやばかったと思う。結婚してよかった。人生で良かったことナンバー1かも。
それ以外に、自分で自分を了承できることが無いかもしれない。
 
 
(ば)なるほど。さっきのコンティニューの話に繋がるな。
 
 
(じ)そうですそうです。
できればコンティニューしたくないんですよ。自分で自分を始末したいんですけど。
 
 
(ば)あー、それはあるな。
 
 
(じ)自分始末したい?
 
 
(ば)それもだけど、そこからの〜、
結婚によって、自分をコンティニューさせてもらってるなっていう。
 
 
(じ)いいこと。それしかない。
 
 
 
 
 
ここまで、前編です。
続きが読みたい物好きな方は、引き続き後編を。
 
 
 
 
 
 
 

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