ビジネス, 問題提起, 技術

秘境にて 〜後編〜

さて、前回の記事では、諫早の秘境 本野の秘境っぷりを堪能した話を書いたけど、今日は、いつもの僕のblogらしい話を。
 
 
 
前編でも少し触れたけど、この秘境で、おじさん5人で夜な夜な幅広い分野の意識の高い議論を繰り広げたのよ。
 
で、僕としては最近、色んな場で色んな人と面白い話をする機会が増えてるんけだけど、
この日は、ただただ、すごく面白い議論ができた!じゃ済まなくて。自分的に。
 
 
視野を広げるべく、色んな人と色んな価値観を交換してきて、多少は視野が広くなってきたのでは?とか思ってたんだけど、まだまだ視野が狭いなぁと痛感させられたのよ。
 
いい歳になっても新しい価値観を気づかされるって、素晴らしいことだ。
 
 
 
前編でも書いたけど、この秘境に実家を持つ友人Kは、僕が直接知り合った人間の中で、偏差値基準でも地頭基準でも、最も賢い人だ。
 
色んな議論を交わした中でも、しっかり最先端の知識をアップデートしてるな、と。やっぱり頭いいな、と思ってて。
 
 
しかし、そのKが、
「AIだとか何だとか、そういった技術が世界で標準化されてく未来ってのは、おそらく、まだ当分は来ないと思う。」って言ったのよ。
 
 
正直、意外な意見でね。
 
 
彼は、十数年前に、量子コンピュータの未来は遠くないと僕に語ってくれたような人間だし、
 
僕が最近ビジネスやらテクノロジーの情報を追いかけてたら頻繁に遭遇する、例えば堀江貴文氏だったり、そんな人々は、こぞって今ある人間の仕事が機械化される未来が近いって語ってる中だからさ。
 
 
 
 
K曰く、
「例えば、ITインフラなんてのは、勿論、世界的に見て、資本レベルではマジョリティだけど、
物理的なレベルで言えば、まだまだ全然マイノリティだ」と。
 
 
彼は、今、一流商社マンで、世界中を飛び回って仕事してるんだけど、その中で、まじで秘境みたいな国に行って鉱山を開発する提案とかもやってるらしいのね。
 
その手応えからすると、地球レベルで見れば、ITだのAIだのには程遠いフェーズにある国が、まだまだ全然あるのだと。
 
日本の貧困なんて比じゃなく、明日食えるか否かってフェーズ。
 
 
 
だから、資本レベルで考えたり、ある程度のインフラが整ってる国レベルだと、そう遠くない未来だろうけど、
物理的にも世界標準化されるかって考えると、そんな未来はまだまだ当分は来ない。と。
 
 
なるほど。
 
 
 
いやはや、僕はまだまだ、それこそ物理的にも全然視野が狭いなぁと気づかされたよね。
 
 
世界は、色んな人々が、色んな角度から見ている。
 
 
 
ちなみに、Kは、
そんな明日食えるか否かっていう、生物としての生命維持ギリギリのフェーズで生きてるような人達を、せめてそれなりに食うには困らないくらいのフェーズまで引き上げることに使命感を感じているのだと。
 
 
 
大きい。
 
 
 
そりゃあ僕より遥かに広い視野を持ってるわな。
 
勿論、僕には、そんな風に地球規模での貢献は、できない。
 
僕は今のところ、当分は日本で生きてゆく予定で、この環境を踏まえた貢献を考えてゆくわけだが、
 
今後、多様性が求められる社会で生きてゆく中で、より広い視野を持つことは、非常に大事なこと。
 
 
 
 
もっともっと、人を知り、受け入れる土台を築かねばな、と改めて感じた座談会だった。
 
よりいっそうジャンルを無視して、沢山の人の話を聞こう。
 
 
 
 
 
 
 
 

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