こないだ仕事中にAIのドキュメンタリーを観る機会があってさ。
いやーやっぱりAI凄いねぇ。
AIとかIoTとかブロックチェーンとか量子コンピュータとか全部が満遍なく普及したら、ほんとに人間がやる仕事ごっそり無くなるだろうな。ある意味、この歳で生き方の岐路に立って良かったな。40歳50歳までだらだら何も考えずに働いて急に仕事無くなったら今より全然ヤバイもんな。
はい。で、とりあえず今日はAIの話ね。
観たドキュメンタリーの中でも、色々なAI活用されてる例があったんだけど、個人的に文系思考が炸裂したのが、将棋AIのPonanza(ポナンザ)の話。
電王戦っていう現役のプロ棋士とAIが対戦する試合で、もうAIがけちょんけちょんに勝ってるのよ。
で、ポナンザさ、過去のプロ棋士の対局データは勿論として、自動で自分で対局して経験積んでどんどん強くなってくらしいんだけど、それがもう700万局やってるらしくて、
それって人間がやろうとすると2000年くらいかかる対局数なんだと。
で、ここで文系思考が炸裂したんやけど、
それってさ、本来、人間が数千年かけて到達する未来を、もうポナンザ経験済みってことなのかなぁと。
実際、今、人間には理解しがたいポナンザの差し手をプロ棋士が参考にして、新しい戦術が生まれてたりしてるらしくて。
逆転よね。
元々人間の過去の対局を学習してたポナンザが、自分で自動で圧倒的な数の対局を経験することで、
やがて人間が長い時間をかけて到達するはずだった未来に先に到達して、その差し手を人間に示す、みたいな。
理系的にはそうじゃないのかもだけど、何つうか僕はそんな風に、
『未来を経験済みの知能が現在に存在してる』みたいな、得体の知れぬ矛盾感というか畏怖の念を感じてさ。
ポナンザに限らずだけど、AIって色んなことに対して答えは出すけど、その過程とか思考回路みたいなもんは、
既に人間にもわからなくてブラックボックス化してるんだと。
AIがどうやって答えを導き出してるかは誰にもわからないけど、でも何となく答えは合ってるんだと。
未来を経験済み感すごくね?
もしくはAIが未来を作ってゆく感か。
都市伝説っぽい話になるけど、わりと現実的に、ターミネーターとかマトリックスみたいにAIに人間が支配される未来も、「そんな馬鹿な(笑)」って笑ってられなくなってきたように思うなぁ。
イーロン・マスクみたいな大物ですら真面目にAIに警笛を鳴らしてるし。
イーロン・マスクも都市伝説ネタでよく扱われる人だけど。
画像処理のディープラーニングの研究を1年してましたが、画像系ではinputに対してどんな特徴量を使ってoutputしてるかというのを可視化することもできましたけどね。
ある意味、脳がどう判断するかというのとプロセスは同じです。
研究してたのは3年前の話ですがこの分野の進歩の早さはすごいですね。
ちなみにポナンザのプログラマーの人も最近ディープラーニングを習いに行ってるらしい。動画では機械学習しか触れてなかったけど、ポナンザがディープラーニングまで取り入れたら、素人感覚ながら、なんかもういよいよ手がつけれんような気がする。