昨日の記事で、地政学と歴史について触れたので、関連して宗教について語ってみようかな。
日本人の感覚からすると、ピンと来ない人が多いと思うけど、宗教ってのもこれまた政治と並ぶ、いや、場合によっては政治以上にセンシティブな話題で、
かつ、国際情勢にもすごく密接に関わっている。
なので、ある程度の基本的な知識はあった方がいいかと。
さて、皆さん、世界三大宗教って何だかわかります?
答えは、
キリスト教・イスラム教・仏教 の3つ。
ちなみに世界三大宗教の定義としては、国を超えて世界規模で信仰されてる宗教のデカイやつ3つを指す。
ヒンドゥー教は仏教より信者数が多いけど、インドでしか信仰されてないので世界規模の宗教には数えられていない。
というわけで、今日はとりあえず、世界三大宗教について、ざっくり。
3つの中で、まずは、キリスト教とイスラム教についてまとめて説明してゆこうと思う。
なぜ、まとめるのか?というと、
キリスト教とイスラム教は、元は同じユダヤ教から派生した宗教だから。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の神は、
全て同じ神(ヤハウェ)です。
呼び方はGodとかアッラーとか、それぞれだったりするけど、同じ神です。
そして、聖地も同じエルサレム。
元々ユダヤ教が最初にあって、それは、ユダヤ人だけを対象にした宗教だったのね。
しかし、その後、キリストが現れて、神の子(預言者)として、アレコレと解釈を変えちゃって、新しい聖書(新約聖書)とか出来ちゃって、キリスト教が生まれて。
ちなみに、一般的に、これに対してユダヤ教の聖書は旧約聖書と呼ばれてるけど、ユダヤ教徒はそうは呼ばない。彼等にとって聖書は一つだから新約とか旧約とかないってことね。
そして、キリスト教の後に、ムハンマドが、最後の預言者として、また更に解釈変えちゃって、コーラン(イスラム教の聖典)とか出来ちゃって、イスラム教が生まれて。
ユダヤ教的には、いや、キリストって何や誰や。ヤハウェの子?やかましいわ!
キリスト教的には、いや、キリストまじ神の子やって。奇跡色々見たやろ?神の子信じるやろ!
イスラム教的には、いや、キリストとか数おる預言者の一人やし。ムハンマドさんこそ最後の預言者よ!
みたいな感じかな。
なので、ここらあたりは、よく揉める。元々、同じ神に対する解釈が違うから、そりゃ揉める。
この背景は、国際的なありとあらゆる紛争にすごく深く影響してるので、この基本中の基本を知った上で、
できればここからもう少し掘り下げて、それぞれの考え方の概形くらいは知ってたら、尚、国際情勢が理解しやすくなるかと。
で、最後に仏教。
キリスト教やイスラム教が一神教なのに対し、仏教は多神教。神様はいっぱいいるって宗教。
それ故か、国際的によく揉めるのは主に一神教で、仏教含め多神教ってあんまり揉めない気がする。
日本人的には、大多数が一応何となく仏教に属してるんで一番身近だけど、世界的に見れば、主に東アジアらへんでしか信仰されてない少数派。
釈迦とか仏陀とかごちゃごちゃになってる人が多いと思うけど、開祖はゴータマ・シッダールタというシャカ族の王子で悟りを開いて仏陀になった、て感じ。
世界三大宗教の中じゃ、キリスト教イスラム教とは全く性格が違う。
しかし、日本人からすると、馴染みのある宗教なので、ここはまた別の記事で、日本人は何故信仰心が薄いのかってテーマで掘り下げてみようかな。
実は僕、元々個人的に宗教に関心あったので、
大学では、『世界との比較から見る日本の宗教』っていうテーマの卒論書いたのよね。
つっても、僕も、色々と勉強した上で、
やっぱり無信仰なんだけどね。
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